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ど〜する音楽?中級編 2回目


 No.1 Andante gracioso

 さっそく1番のAndante graciosoに入りましょう。
 これは見ての通り4分の2拍子の曲です。2拍子は、強い(重い)拍と弱い(軽い)拍が、1小節に1つずつある拍子を言います。
 『そんなこと解ってますよ〜』と思われる方も少なくないと思いますが、私が耳にした演奏で、拍子をきちんと“前提として”演奏していたギタリストはほんのわずかです。ところが他の楽器奏者では、拍子を無視した(あるいは前提として意識できていない)演奏はほとんどありませんでした。
 その違いは決して小さくないものですが、具体的には個々のエチュードで述べます。

●譜例1-a



 オリジナルの楽譜(上段)ではバス音の長さと動きが良く解らないので、下段にメロディーとバス音のみの楽譜を作ってみました。まず下段で練習して、メロディーと バス音の関係をよく理解して下さい。

 【石の上にも3年だってか?-初級編】を終了された方には必要のないことですが、この曲には始めに大きな問題が2つあります。
 それは弱起の(始まりの小節が、強拍以外の拍で始まる/アウトタクトを持つ)曲であることと、1小節拍表のメロディー音が非和声音「シ」であることです。

 まずアウトタクトなしで、1小節目(アウトタクトの小節は数えません)から弾い
てみて下さい。まったく調性を感じていなければ、低音の「ミ」とメロディーの「シ」
は完全五度という完全協和音程なので透明感のある響きになりますが、先にCのコード(ハ長調の主和音)を耳に馴染んでおくと印象が変わります。
 まずCのコードを弾いて、その響きのイメージを持ちながら1小節目を弾きだしてみて下さい。
 いかがですか。1小節1拍目の拍表(「ミ」と「シ」)に少し重たいものを感じな
いでしょうか。もし感じたとしたら、それが“不協和音程の重さ”です。何も感じな
い人も少なくないと思いますが、今の段階では無理のない一面がありますので、あま気にしないで下さい。2音間での協和・不協和はとても解りづらいのです。

 それでは、その不協和音程を“どう弾くべきか”ということになりますが、“重た
い音”は“強めに弾く”という1つのセオリーがあります。重さにもいくつかのタイ
プがあって、それぞれ強さの異なる弾き方をしなければなりませんが、ここでは単純に“強い”と思っていて下さい。
 たとえば、「シ」の音を2弦の「レ」に置き換えて弾いてみて下さい。「レ」もC
のコード(和音)にとっては「シ」と同様な非和声音ですが、低音の「ミ」と不協和
音程になるために、誰でも1拍表に“重さ”を感じられます。その感じた重さを「シ」の音に置き換えて弾くと、ほぼ正しい弾き方になります。(*)

 もう少し説明すると、この1小節1拍目の拍表にはアクセント記号もスフォルツァンド記号もありません。明確に“強い”と感じられるほどではなく、もし数値で表すとしたら1:1.1ほどの違いなのです。
 『そんなチマチマした違いなんか必要ない』と思われる方も少なくないでしょう。
ところが、その“チマチマした”言い換えると“デリケートな”表現が、聴く人の心
を動かすのです。是非、その差を感じられるようになって下さい。(続)


 

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