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釣り竿ー読売新聞2003年6月 14日夕刊掲載

 

万年 六糸坊
 

 

「つり竿ー12」(読売新聞2003年6月14日夕刊掲載)


 渓流釣りをしていると、多かれ少なかれ“へつり”ということを経験する。“へつり”とは「絶壁や川岸などの険阻な路(広辞苑)」を指すが、「垂直に切り立っている崖でもね、水際には人の足をのせられるくらいの出っ張りがあるもんなんですよ。」とは、我が師匠の教えである。
 だから、遠目に両岸とも崖に見えても、性急に高巻き(一旦川から離れ、笹藪や林を歩いて上下流へ向うこと)をせず、崖に近づいて水中までよく見ることにしている。
 師が亡くなって数年の秋、これも師の「定山渓の小樽内川の下流部はね、いいニジマスが釣れたんだよ。」という言葉を思い出し、小樽内川の本流である白井川と豊平川の合流点に向った。
 合流点直下に満砂状態の砂防ダムがあって、小樽内川のダム工事が始まっていたが、水量が乏しくなることも水が濁るようなこともなかった。
 一〜二時間気持ち良く竿を振り続けたが魚信はなく、『今は昔の物語かな〜』と思いつつ帰ることにしたが、高巻きした崖を“へつり”で戻ってみることにした。距離は五〜六メートルほど。手前は深い淵だが、向こうは砂利の緩い傾斜になっているので、四メートルも行ければ浅瀬に飛び降りられそうであった。
  師の教えどうり爪先を乗せられるほどの出っ張りがあり、三メートルほど進んだ。『あと三歩……』と思ったとき、支えの右手が掴んでいた岩が音もなく剥がれた。

釣り竿 12

つり竿ー1

つり竿ー11
つり竿ー2 つり竿ー12
つり竿ー3 つり竿ー13
つり竿ー4 つり竿ー14
つり竿ー5 つり竿ー15
つり竿ー6 つり竿ー16
つり竿ー7 つり竿ー17
つり竿ー8 つり竿ー18
つり竿ー9 つり竿ー19
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