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釣り竿ー読売新聞2003年4月26日夕刊掲載

 

万年 六糸坊
 

 

「つり竿ー22」(読売新聞2003年11月1日夕刊掲載)
 川エビは繁殖期になると、鮭鱒などの魚類のように川を遡上する生物である。十年ほど前、道東の知人から「川エビが垂直なコンクリート壁を上るの知ってる?」と聞かれて、『そんなの、フツーは知らないよ』と思いながら美幌に向った。その川、落差一〜二メートルの堰堤が数キロの間に十ほども連続している川なのだが、最上部の堰堤のさらに上流でヤマベが釣れる。
 いくつ目かの堰堤について、おどろいた。川エビが隊列を作って壁を上っているのである。隊列を作っているからといって、決して行進曲などは流れていない。隊列は、堰堤際を這うように流れる水が育てた藻にしがみつきながら、じわりじわりと登る。そして、堰堤上の流れが見えるくらいまで登ると、弾みをつけるかのように手足をモゾモゾとさせたと思うとピョンと跳ねる。……エビに手足があったかな〜……まあいいや。
 ところが、堰堤の垂直の壁は下流側を向いているものだから、下の水溜まりにポチャリと落ちてしまう。次のエビもピョンと跳ねてポチャリと落ちる……その次も、またその次も……。そのけなげな姿を見ていて、えん堤を作ったヤツ(!)を限りなく呪う。 ところがである。その堰堤から二〜三百メートルほど上流の堰堤を見ると、なんと同じ隊列を作って、エビがじわりじわりと登ってはピョンと跳ねて、やっぱりポチャリと落ちているのである。下の堰堤越えに成功したエビ達に間違いないが、成功の確率は何%なのだろう。
 

釣り竿  22

つり竿ー1

つり竿ー11
つり竿ー2 つり竿ー12
つり竿ー3 つり竿ー13
つり竿ー4 つり竿ー14
つり竿ー5 つり竿ー15
つり竿ー6 つり竿ー16
つり竿ー7 つり竿ー17
つり竿ー8 つり竿ー18
つり竿ー9 つり竿ー19
つり竿ー10 つり竿ー20
つり竿ー21 つり竿ー31
つり竿ー22 つり竿ー32
つり竿ー23 つり竿ー33
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