平佐修.クラシカルギターウエブサイト
ホーム プロフィール 演奏会予定 楽譜・CD販売オンラインショップ 演奏MP3 リンク 平佐修へのメール
釣り竿ー読売新聞2004年2月 28日夕刊掲載

 

万年 六糸坊
 

 


「つり竿ー29」(読売新聞2004年2月28日夕刊掲載)
 初めて昆布川へ釣行した折、その川相の素晴らしさや魚影の豊かさに感動すると同時に、『この山の中でなぜ昆布なのだろう』と不思議に思っていた。後年川名に興味がわいて「駅名の起源(旧国鉄編集)」にアイヌ語の「コンポ・ヌプリ(小さなコブ山)」への当字であることを見つけたが、妙な当字をしたものである。
 少々私事になるが、子供を授かってから調味料の類いを考えるようになった。とりわけ出汁の味が気になり、従来使っていた化学調味料や加工調味料をやめ、昆布や煮干し、けづり節を使うようになって子供の時分を思い出した。
 中学の頃、両親は集合市場で総菜屋をやっていた。学校から帰ったことを告げに店頭に顔を出し、ついでにショーケースから煮干しを数本失敬して遊びに出かける。ほかの売り物に手をつけると叱られたが、なぜか煮干しは黙認されていた。自分でもポケットに放り込めたので揚物などより都合が良かったが、アジの煮干しは少々高価なので禁じられていた。禁じられてはいたが、隣のケースである。両親の目を盗んで一〜二本失敬することは、子供の本分でもあった。
 自分の子供に同じ経験はさせられないと思うが、煮干しと昆布で出汁をとった味噌汁をテーブルに出すと、祖母からおそわったのか「おちゆ」と言いながら実に旨そうに飲む。
 鹿部町にニボシ川という小川があり、旅行の折さがしてみたが見つけられなかった。多分、煮たイワシを天日干ししていた所の川だろう。

 

Pつり竿ー29

つり竿ー1

つり竿ー11
つり竿ー2 つり竿ー12
つり竿ー3 つり竿ー13
つり竿ー4 つり竿ー14
つり竿ー5 つり竿ー15
つり竿ー6 つり竿ー16
つり竿ー7 つり竿ー17
つり竿ー8 つり竿ー18
つり竿ー9 つり竿ー19
つり竿ー10 つり竿ー20
つり竿ー21 つり竿ー31
つり竿ー22 つり竿ー32
つり竿ー23 つり竿ー33
つり竿ー24 つり竿ー34
つり竿ー25 つり竿ー35
つり竿ー26 つり竿ー36
つり竿ー27 つり竿ー37
つり竿ー28 つり竿ー38
つり竿ー29 つり竿ー39
つり竿ー30 つり竿ー40
   
つり竿ー41 つり竿ー47
つり竿ー42 つり竿ー48
つり竿ー43 つり竿ー49
つり竿ー44 つり竿ー50
つり竿ー45 つり竿ー51
つり竿ー46 つり竿ー52