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釣り竿読売新聞2004年11月27日夕刊掲載

つり竿ー48

万年 六糸坊
 

 

「つり竿ー48」(読売新聞2004年11月27日夕刊掲載)


 九月下旬、西区を流れる中の川の改修工事で魚道が設けられ、鱒が遡上し始めていることが新聞報道された。
 これまで二回、川名を伏せて中の川のことを当欄書いた。改修工事の直後から鱒が遡上していることと、河川管理当局の行きすぎた工事と管理不足について指摘した内容だったが、川名を伏せたのには私なりに理由があった。
 釣り人は、ヤマベが鱒の稚魚であることを知っている。鱒の遡上を知れば、少なくない釣り人が入るのではないかと思ったのである。中の川はほんの小川であり、人が入ることで荒れたり、改修工事後の自然回復が遅れることや、産卵活動への影響を考えたのである。
 改修工事後、近くの子供たちは川遊びをするようになり、休日には網を手にヤマベを追いかけている姿をよく見る。散歩がてら、川原に下りる人も増えた。それ自体は心楽しいことではあるが、十月のある日、人の手によると思える産卵活動前の鱒の死体を縁石上に見て、心配していたことがおきてしまったと心が痛んだ。
 鱒の姿など知らない人や子供達にとっては、婚姻色の鱒は鯉と同じような魚でしかないかも知れない。川に遡上した鮭鱒を捕獲すると罰せられるという法律はあるが、それ以前に、魚も、鳩や鴨、狐や鹿と同じに、自然の中の一つの命として感じられていないように思えたのである。
 大都会の小さな川に遡上してきた鱒を、ヤマベや鮭の稚魚を放流するときの気持ちで眺めていたいと思うのだが……。

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